【12月28日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は外交交渉の特別代表に、自身が経営する企業の法務責任者を務めるジェイソン・グリーンブラット(Jason Greenblatt)氏を指名した。政権移行チームが27日発表した。

 グリーンブラット氏はトランプ氏の事業全体を統括するトランプ・オーガニゼーション(Trump Organization)の最高法務責任者(CLO)を務めている。

 移行チームの発表文では、グリーンブラット氏が選挙期間中にアラブ諸国とイスラエルとの紛争に関して助言したと説明しているが、同氏が新政権で果たす具体的な役割については触れていない。

 ただ米CNNは23日、匿名の情報筋の話として、グリーンブラッド氏がイスラエルとパレスチナの和平協議、対キューバ関係、貿易協定などを担当する可能性があると伝えている。

 新政権の顔ぶれにトランプ氏の企業の幹部はほとんどいないものの、同氏の巨大事業と大統領職との間に利益相反が生じかねないとの懸念が高まっている。(c)AFP