2016年のスポーツ界をにぎわせた「英雄」と「転落者」
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「転落者たち」
■マリア・シャラポワ
女子テニスを代表する選手の一人であるロシアのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)は、今年1月に行われた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)のドーピング検査で失格となったニュースが報道され、その名声が傷ついた。
禁止薬物の「メルドニウム(Meldonium)」に陽性反応を示したとして当初は2年間の出場停止処分を言い渡されたものの、不服を申し立てた結果、処分期間は1年3か月に短縮された。
四大大会(グランドスラム)で通算5勝を誇るシャラポワに対し、テニス界の同僚選手から批判と支援が入り交じった声が上がる一方で、スポンサーの対応も分かれた。ラケットを提供するヘッド(HEAD)社と米スポーツ用品大手のナイキ(Nike)社はシャラポワに味方したものの、それ以外の企業は即座に同選手との関係を解消している。2017年4月から競技に戻れることなったシャラポワだが、すべての動向が厳しい目にさらされることになり、復帰への道のりは簡単ではない。
■ニック・キリオス
才能に恵まれながら短気な気性が目立つ男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は、10月に開催された上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)のミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)戦で、「無気力試合」を行ったとして、8週間の出場停止処分と罰金を科されるなど、今年もツアーで騒動を巻き起こした。
精神分析医の治療を受けることを条件に処分が3週間に短縮され、2017年シーズンの開幕から晴れて競技に復帰することになった21歳のキリオスは、「コート内外での改善に、この休養期間を利用する」と誓ったものの、本当に教訓を学んだかどうかは、時のみぞ知るところとなっている。
1990年のジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏以来、試合中の態度が問題視されて処分を受けたキリオスは、オーストラリア五輪委員会(AOC)とも問題を起こし、同胞のバーナード・トミック(Bernard Tomic)とともにリオ五輪を辞退している。