【12月24日 AFP】女子テニスのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)は23日、強盗に刃物で襲われて手術を必要とするけがをした左手を完治させて、コートに再び立つことを確信していると語った。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇2度の実績を持つクビトバは、20日にチェコ東部プロスチェヨフ(Prostejov)の自宅に刃物を持って押し入った強盗と格闘した際に、ラケットを握る左手に重傷を負った。

 支援の声があふれる中、世界ランク11位のクビトバは襲撃後に出した声明で、「動揺しているけど、命が助かって良かった」とコメント。損傷した腱(けん)と神経を修復するために4時間にわたる手術を受け、医師から少なくとも6か月の休養を指示された。

 クビトバは退院後、プラハ(Prague)で報道陣に対し、「気分が良好であることを伝えられてハッピーです」と話すと、「昨日の朝、医師の診察を受けていたとき、左手の指を動かすことができました。これは自分にとって、お願いできる限りで最高のクリスマスプレゼントです」と明かした。

「自分の身に起きたことは、とても恐ろしいものでしたが、自分を犠牲者であると考えたり、自分をあわれんだりしていませんし、後ろを振り向くつもりはありません。全部のエネルギーを注いで回復に努め、できるだけ早く愛するテニスに戻れるように全力を尽くしていきます」

 犯人の特定には至っていないものの、クビトバは恐ろしい経験をしたばかりの中で、支援と激励を寄せてくれたすべての人々に感謝の気持ちを示した。

「医療スタッフ、警察、そして私の家族やチームのみんなが、この困難な状況で素晴らしいサポートをしてくれています。この4日間、重要な役割を果たしてくれている一人一人に、感謝したいです」 (c)AFP