【12月20日 Watches Press】スイスの高級時計ブランド「ロジェ・デュブイ(Roger Dubuis)」は20年前にカルロス・ディアス(Carlos Dias)とロジェ・デュブイ(Roger Dubuis)によって設立され、2001年以降はすべてのパーツを自社で生産している。

 2008年にはスイスの「リシュモン(Richemont)」に買収され、2011年にジャン・マルク・ポントルエ(Jean-Marc Pontroué)氏がCEOに就任した。同氏はそれまで、高級筆記具ブランド「モンブラン(Montblanc)」の副社長を10年間務めていた。

「ロジェ・デュブイ」の日本初の旗艦店オープンにあわせて来日したポントルエCEOに話を伺った。

――「ロジェ・デュブイ」の歴史について教えてください。

「ロジェ・デュブイ」は1995年、それまでにない時計を作りたいと考えたデュブイが立ち上げたブランドです。時計産業はそれまでの300年間、ずっと同じクラシックなデザインでした。ロジェ・デュブイは、現代的でハイエンドなデザインを作ることにより、その伝統を破ろうとしました。例えば、「イージーダイバー」はとても現代的なスケルトンです。

 私たちのブランドは今や、トゥールビヨンとスケルトンのムーブメントで知られるようになりました。創業当初は、スケルトンの時計はあまりポピュラーではありませんでした。それがいまや、シングルトゥールビヨンから、私たちのブランドを象徴するダブルトゥールビヨンまで、多様なスケルトン時計がそろっています。

「リシュモン」の傘下に入ってから8年がたち、私たちは成長しつつあります。私たちの店舗はまだ世界の限られた場所にしかありません。対して長い歴史のある多くのブランドは、東京で複数の店舗を30年以上構えています。