【12月19日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)で19日朝、反体制派の同市最後の支配地域から、推定3000人の住民が予定より数時間遅れで退避した。医療当局者がAFPに明らかにした。

 住民の退避のため、医師とボランティアから構成された支援チームの代表者は、「アレッポから住民を乗せて出発した約20台のバス」が同市西部の拠点に到着したことを明らかにし、「約1200人~1300人の住民がここにいる」と述べた。また、その後2時間も経たないうちに、さらに25台が到着し、退避者の合計は同日朝までに3000人近くに達したという。

 一方で残りのバスは、シリア北西部の反体制派が包囲するシーア派(Shiite)の2村、フア(Fuaa)とケフラヤ(Kafraya)から住民数百人が退避するのを待ったため、出発が遅れたと伝えられている。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると推定で500人の住民が19日、この2つの村からバスで退避したという。

 アレッポでは、退避に関する複雑な合意事項の下、避難する住民を乗せた30台以上のバスが凍えるような寒さの中、一晩中待機していた。(c)AFP