【12月3日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は3日、今年6月の就任以降、約4800人を殺害してきた同大統領が進める「麻薬撲滅戦争」について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領から「正しいやり方だ」と言われたと明かした。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領からドゥテルテ大統領が受けてきた批判とは対照的だ。

 ドゥテルテ大統領は2日夜、トランプ氏に米大統領選での勝利を祝う電話をかけたという。その際、トランプ氏から、物議を醸しているフィリピンの麻薬撲滅戦争の「成功」を願っていると言われたという。

 ドゥテルテ大統領は声明で「彼(トランプ氏)も麻薬に対するわれわれの懸念に非常に敏感だった。そして私の撲滅運動の成功を願ってくれた上で、わが国が主権国家としてやっていることであり、正しいやり方だと言っていた」と述べた。

 トランプ氏側はこの電話での会談について短い声明で、ドゥテルテ氏はトランプ氏を祝い、2者は緊密に連携することに同意したと発表している。(c)AFP