【11月29日 AFP】ウクライナ政府は29日、1986年に事故を起こしたチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所4号機を覆う、世界最大の移動式金属製ドームを公開した。今後何世代にもわたって、欧州の人々の安全を守るシェルターとなる。

 この巨大なアーチ型の構造物は高さ108メートルで、米ニューヨーク(New York)の自由の女神像(Statue of Liberty)より高く、重さは3万6000トンと、フランス・パリ(Paris)のエッフェル塔(Eiffel Tower)の3倍に相当する。

 30年前に事故が発生した当時、ソ連によって急造されて老朽化が進む現在のドームをさらに覆う形で、徐々に建造が進められてきた。

 新ドームには今後、放射能管理装置や防火システムなどを設置していく必要があるが、来年末までの稼働開始を目指している。(c)AFP