【11月29日 AFP】「インドの子どもたちは動物の世話の仕方を学ぶために、英作家ジョージ・オーウェル(George Orwell)の小説『動物農場(Animal Farm)』を読むといい」──印ボリウッド(Bollywood)女優のシルパ・シェティ(Shilpa Shetty)さん(41)が、ツイッター(Twitter)への投稿でさらしてしまった文学に関する無知ぶりが、インターネット上の話題となっている。

 1945年に出版されたオーウェルの「動物農場」は、子ども向けのかわいらしい本とは程遠い、20世紀の独裁体制を皮肉ったディストピア(反ユートピア)小説だ。

 現地紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)は、英文学の授業の新しい要綱に関する記事の中で、シェティさんのコメントを取り上げた。その中でシェティさんは、人気児童小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」などの新しい文学作品を歓迎しつつ、子どもの想像力を育むことは重要だとし述べ、さらに「小さい子どもに動物の愛し方、世話の仕方を教えてくれる『動物農場』も加えるべき」と付け加えた。

 シェティさんが犯した過ちはツイッターで瞬く間に「#ShilpaShettyReviews(シルパ・シェティの書評)」というハッシュタグを用いて拡散され、国内一話題のタグとなった。あるユーザーは「(官能小説の)『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)』は素晴らしい塗り絵の本 #ShilpaShettyReviews」とツイートした。またオーウェルの別のディストピア小説「『1984年』は、ディスコとコカインとラバライトについての本 #ShilpaShettyReviews」とツイートしたユーザーもいた。

 シェティさんはかつて、この小説「1984年」に登場するキャラクターの名前にちなんだタイトルの英リアリティー番組「ビッグ・ブラザー(Big Brother)」で優勝し、一躍有名になった。ボリウッド映画界では最もよく話題に上る女優の一人だが、メジャー作品でのブレークはいまだない。(c)AFP