【11月27日 AFP】ボクシング、WBO世界ライト級タイトルマッチが26日、英カーディフ(Cardiff)で行われ、王者テリー・フラナガン(Terry Flanagan、英国)が8回TKOで挑戦者のオーランド・クルス(Orlando Cruz、プエルトリコ)に勝利し、4度目の防衛を果たした。

 敗れたクルスは、同性愛者であることを告白したボクサーとして、史上初の世界王座獲得に挑んだが、苦杯をなめる形になった。

 2012年に同性愛であることを公にして以来、これまで9度リングに上っているプエルトリコ出身の35歳は、自身の例がカミングアウトをしたいと思っている人々を勇気づけられればと期待していた。

 一方、昨年7月に王座についたフラナガンは、第4ラウンドあたりから距離をつかむと、攻撃の手を強めていき、8回にダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止めた。今回の結果、フラナガンは自身の無敗記録を32に伸ばしている。

 涙をのむことになったクルスは試合前日、「世界チャンピオンになってゲイコミュニティーを奮い立たせたい。カミングアウトして以来、周囲の人々は皆、とても協力的だった。私には家族、友人、そしてファンからの支えがある」とし、自身の例がカミングアウトをしたいと思っている人々を勇気づけられればと意気込んでいた。(c)AFP/Alfons LUNA