【11月27日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)は26日、クロアチアのザグレブ(Zagreb)でワールドグループ決勝が行われ、ホームのマリン・チリッチ(Marin Cilic/イワン・ドディグ(Ivan Dodig)組がアルゼンチンのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro/レオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)組を7-67-2)、7-67-4)、6-3で下して対戦成績を21敗とし、優勝へ王手をかけた。

 前日に行われたシングルスでは、元全米オープン(US Open Tennis Championships)覇者のチリッチとデルポトロの両国エースがそれぞれ勝利していた。

 貴重な勝利を挙げたクロアチアのチリッチは試合後、「試合を通して観客が運んできてくれた雰囲気が本当に素晴らしかった」と語った。

 また、チリッチとペアを組んだドディグは、「人生に一度できるかわからないような経験だった。このようなすごい空気をつくってくれたファンに感謝しないといけない」と振り返った。

 一方、敗れたリオデジャネイロ五輪銀メダリストのデルポトロは、27日に行われるシングルスで世界ランク6位のチリッチを破ることが、母国に初のデ杯タイトルをもたらす上での絶対条件となる。度重なる故障から復活を遂げたデルポトロは、2008年と2011年の同大会でも決勝の舞台に立ったが、いずれもスペインの前に涙をのんでいる。

 対戦相手となるチリッチは、「デルポトロは信じられないくらい良いプレイヤーだが、最後まで仕事を全うするだけの力が残っている自信はある」と話し、2005年以来のタイトル獲得へ向けて意気込みを口にする。

 デルポトロが勝利した場合、勝敗の行方は最終第5戦へともつれ、アルゼンチンはフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis)、クロアチアからは1920年大会に43歳で出場したノーマン・ブルックス(Norman Brookes)以来の年長記録を打ち立てた37歳のイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic)が出場する予定だ。(c)AFP