【11月21日 AFP】フランスで20日、来年の大統領選挙に向けた右派陣営の予備選の第1回投票が実施され、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領は3位に終わり、屈辱的な敗北を喫した。

 予備選には7人が立候補。サルコジ政権で首相を務めたフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)氏が首位と番狂わせを演じ、2位にはアラン・ジュペ(Alain Juppe)元首相がつけた。

 開票作業をほぼ終えた時点で、得票率は産業界寄りのフィヨン氏が44%強、ジュペ氏が28%前後、サルコジ氏は21%弱にとどまっている。

 サルコジ氏は「私の信念のために情熱を込めて戦ったが、有権者を納得させられなかった」と支持者を前に敗北を認めた上で、今月27日の決選投票ではフィヨン氏の支持に回る考えを明らかにした。

 予想外の結果を受けて、フィヨン氏は決選投票に有利な立場で臨むことになる。この決選投票で次期仏大統領の座が事実上決まるとの見方が強い。

 予備選の勝者は、来年5月の大統領選の決選投票で極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首と対決し、最終的には勝利するとみられている。(c)AFP/Guy JACKSON, Gina DOGGETT