【11月19日 AFP】インターネット小売り最大手の米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が、現在日本など5か国で提供している有料会員向け動画配信サービス「プライム・ビデオ(Prime Video)」を、約200か国・地域へと大幅に拡大する方針であることが分かった。動画配信大手の米ネットフリックス(Netflix)に世界規模で対抗していく構えだ。

 プライム・ビデオが提供されているのは現時点ではオーストリア、英国、ドイツ、日本、米国の5か国だけで、近くインドがこれに加わる。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の17日の報道によれば、提供国は今後、約200か国・地域へ増える見込み。実現すれば、今年初めに190か国・地域への進出を果たし、史上初めて世界規模のテレビサービス提供者になったと宣言したネットフリックスに真っ向から挑む形となる。

 プライム・ビデオの世界規模の展開で目玉となるのが、英BBCの人気テレビ番組「トップギア(Top Gear)」のリメーク作品「グランドツアー(The Grand Tour)」だ。英米などでは17日から配信を開始し、英メディアの評価も上々だ。

 アマゾンのジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)はグランドツアーの世界配信を12月に予定していることをツイッター(Twitter)で明らかにした。(c)AFP/Sophie ESTIENNE