【11月18日 AFP】モロッコで開催中の国連気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)は17日、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領が地球温暖化防止の新たな国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱を示唆したことへの警戒感の中、気候変動対策には「最大限の政治的な努力」が不可欠だとする「マラケシュ行動宣言(Marrakesh Action Proclamation)」を発表した。

 196か国と欧州連合(EU)は、「気候変動と闘う最大限の政治的な努力を、緊急の優先課題として求める」と宣言。地球温暖化の最悪のシナリオを回避し、気候変動による避けられない影響に対処するため、各国・地域がこれまで以上に資金を出し合うことを強く求めている。

 行動宣言はまた、「温暖化は前例のない憂慮すべきペースで進んでおり、われわれには対策を取る緊急の責務がある」と警告している。(c)AFP/Mariëtte Le Roux