【11月15日 AFP】ボクシング界のアイコン的存在であるマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)は14日、自身とフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)氏の写真が印刷されたスーツを着て笑っている姿を披露し、同氏との再戦をにおわせてファンを一時騒然とさせた。

 今年5月にフィリピンの上院議員に選出された37歳のパッキャオは、ジャケットの裏地の右側に自分自身、左側にメイウェザー氏の写真がプリントされたスーツを着ている姿をソーシャルメディアに投稿し、「このジャケット、気に入ったかい?」とメッセージを添えた。

 15日までにフェイスブック(Facebook)上で21万5000件の「いいね」を集めたこの写真は、今月上旬に行われたWBO世界ウエルター級タイトルマッチで、ジェシー・バルガス(Jessie Vargas、米国)からタイトルを奪ったパッキャオが、「パッキャオ対メイウェザー、第2章」の始まりを意味したものだと騒がせた。

 そのメイウェザー氏は、複数の世界タイトルを保持するパッキャオからの招待に応じ、米ラスベガス(Las Vegas)で行われた同選手の復帰戦をリングサイドから見守った。

 パッキャオは試合後、史上最高のファイトマネーを懸けた2015年の一戦でメイウェザー氏に負けたリベンジに意欲を燃やしており、「自分だけでなく、ボクシングファンが再戦を望んでいるのに、やらない理由はないだろう? すぐにも交渉できるし、問題はない」とコメントしていた。

 一方、パッキャオのプロモーターを務めるボブ・アラム(Bob Arum)氏は先日、米スポーツ専門チャンネルESPNに、「75パーセントはある」と再戦の可能性の高さを示唆し、「実現するか知っているか? いや。フロイドが試合を望んでいるかって? 知らない。現時点では世間が知っている以上のことは何も知らないし、これは私の予想だ」と話している。

 しかしながら、パッキャオの広報担当責任者は15日、「ボクシングは、現在彼の頭にない。彼は国会議員の仕事に集中している。来年1月までには、次の試合の時期と対戦相手が分かるだろう」と述べるなど、再戦は先のことになるとしている。(c)AFP