【11月7日 AFP】サッカー日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督は、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア最終予選で現在チームが不本意な順位にとどまり、自身の進退が不透明な状況に陥っている中、選手は上品すぎるという見解を示し、「もっとずる賢く」なるように促した。

 ストレートな物言いで知られるハリルホジッチ監督は、東京でAFPの取材に応じ、6大会連続のW杯出場を目指しているサムライブルーには、勝利への執念を養う必要があると語った。

「彼らにはもっと攻撃的になり、もっと抜け目なく、もっとずる賢くなってもらいたいと本気で思うことがある」というハリルホジッチ監督は、現役時代には仏リーグ1のナント(FC Nantes)やパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でプレーしていた経歴を持ち、自身を第三者になぞらえながら、「ヴァイッドのように野望を抱いてもらいたい」と訴えた。

「現役時代も、私は負けることがきらいだった。われわれはウイニングカルチャー(常勝文化)、すなわち負けることが大きらいな集団をつくっていく必要がある」

 通算4度のアジアカップ(AFC Asian Cup)制覇を誇る日本が、ホームで行われた9月のアラブ首長国連邦(UAE)戦で黒星を喫したことを受け、ハリルホジッチ監督に対して辞任を求める声が上がった。日本は現在、W杯の出場権が自動で獲得できないグループ3位となっており、今後も厳しい試合が待ち受けている。

 しかし、アルジェリア代表やコートジボワール代表の指揮官を務めた実績を持つハリルホジッチ監督は、解任されることを恐れておらず、サッカーチームの監督が不安定な職業であることは当然だと話し、「恐れはない。それがこの仕事であり、不安などまったくない。明日にも解雇されて、ここを去ることになるかもしれないが、できることは全部やっている」と強調した。