元NBAのスタウドマイアー、「約束の地」で新たな道を歩む
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■苦労の連続
米フロリダ(Florida)州で貧しく育ったスタウドマイアーは、12歳のときに父親が亡くなり、2012年には兄が交通事故で死亡。さらに、母親は刑務所に服役しているなど、苦難を経験してきた。
14歳でバスケットボールを始めたスタウドマイアーは、周囲とは異なるルートを選んで大学には進学せず、2002年に高卒でNBA入りを果たした。キャリア1年目に所属したフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)では新人王に選ばれ、リーグ最高の選手が出場するオールスターゲーム(NBA All-Star Game)にも通算6度選出されている。
また、208センチの長身ながら、高さと機動性を兼ね備えた数少ない選手でもあるスタウドマイアーのディフェンダーをお手上げにしてしまう豪快なダンクは、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」で簡単にみることができる。
しかしながら、膝をはじめとした故障により、そのキャリアは傷つけられた。
スタウドマイアーは2010年、誇り高き伝統がありながら低迷期が続き、新時代を切り開こうとしていたニューヨーク・ニックス(New York Knicks)に加入。当初は力強いプレーを披露していたが、新時代のタイトルをもたらすことはできず、度重なるけがにも見舞われ、2015年にニックスを退団した。
そして、今年7月に14年間にわたるNBAのキャリアに終止符を打ち、エルサレムでの現役続行を表明したスタウドマイアーは、NBAでの活躍を誇りにしており、「この素晴らしいバスケットボールというスポーツがなければ、おそらく手にすることはなかったであろう家族の生活を確立できた」と語った。