【10月25日 AFP】第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の男子やり投げ金メダリストで、リオデジャネイロ五輪の同種目でも銀メダルを獲得したジュリアス・イエゴ(Julius Yego、ケニア)は、23日夜に交通事故に遭遇したが、自身の体は無事だったことを明かし、「生きていられて幸運だった」と語った。

 世界陸上の同種目でケニア勢初の金メダルに輝いた27歳のイエゴは、ケニアのリフトバレー(Rift Valley)州エルドレット(Eldoret)の高速道路で購入したばかりのSUV車に乗っていたところ、大型トレーラーと衝突していた。

 搬送された病院で一晩を過ごしたイエゴは、報道陣に対して、「道路の真ん中で、突然トレーラーがUターンをしてきたんだ。避けようがなかった。運転手に怒鳴りながらブレーキを踏んで、激しく打ちつけられた。脚が折れたかと思ったよ」と振り返り、「生きていられて幸運だ」と話した。

 病院の医師は、「イエゴに深刻なけがはなかったが、詳しい経過をみるために一晩入院させることに決めた」と説明した。

 ケニアでは交通事故による死亡率が高くなっており、整備されていない道路でスピードの出し過ぎによる犠牲者が多発している。数年前には、2008年の北京五輪で陸上男子1500メートルを制したアスベル・キプロプ(Asbel Kiprop)が、夜間に帰宅途中、乗用車が道路をはみ出す事故に遭遇し、病院に搬送されている。(c)AFP