【10月21日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のエリコ(Jericho)北郊にある8世紀のイスラム遺跡「ヒシャーム宮殿(Hisham's Palace)」で20日、中東で最も子細なデザインの一つとされるモザイク模様の床が公開された。

 モザイク床は約820平方メートルにおよぶ。パレスチナ自治政府遺跡保存当局のイハブ・ダウド(Ihab Daoud)氏がAFPに語ったところによると、モザイク床は繊細な花模様や幾何学模様のパネル38枚からなり、同地域最古かつ最大のものの一つで、これまで移設されたことがないという。同氏によると、この床が最初に発掘されたのは1930年だが、21世紀初頭までほぼ手つかずで残されていた。

 現在、2018年中の一般公開を目指し、日本の支援のもと屋根や見学用の歩道などの整備が始まりつつある。(c)AFP