【10月13日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で12日、誕生したばかりの男児が正式に登録され、同地区の人口が200万人に到達した。

 パレスチナ自治政府のイヤド・ベズム(Iyad Bezm)内務省報道官は12日、「ガザ地区南部のラファ(Rafah)で昨晩、ワリード・シャースちゃんが誕生し、ガザ地区の人口は200万人を突破した」とAFPに語った。現在の男女比は50.66:49.34という。

 200万1人目の女の赤ちゃん、ラナ・アヤドちゃんも、その直後に生まれたという。

 ガザ地区は、エジプト、イスラエル、地中海(Mediterranean Sea)に囲まれた小さな地区で、その幅は最も広い所でも12キロメートルしかない。国連(UN)によれば世界で最も人口密度の高い地域の一つだ。

 国連は昨年の報告書で、主に「高い人口密度と過密状態」により、ガザ地区は2020年までに「居住不可能」になる恐れがあると指摘。また、現在の社会経済を取り巻く環境については、イスラエルがエジプトからガザ地区を占領した「1967年以降、最低の水準」にあるとした。(c)AFP