【9月15日 AFP】米政府は14日、イスラエルに対し2019~28年の10年間で380億ドル(約3兆9000億円)に及ぶ史上最大規模の軍事援助を行うと約束した。資金は新型戦闘機・兵器の購入やミサイル防衛網の向上に充てられるという。

 イスラエルのヤコブ・ナゲル(Jacob Nagel)国家安全保障顧問代理と、トーマス・シャノン(Thomas Shannon)米国務次官が米国務省で合意文書に署名し、援助の詳細内容をめぐって数か月にわたり両国間で重ねられて来た議論に終止符を打った。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と親密な友好関係にはない。また、イスラエルがパレスチナ自治区で入植地建設を進めていることに対し米政府は最近、批判を強めていた。

 しかし、両国の政府関係者は揺るぎない二国間関係や、両国の軍事同盟が不安定な中東地域でイスラエル国民を守るため中心的役割を担っている点を強調。「イスラエルの建国から今に至るまで、米国は最大の友人でありパートナーだ。その事実が今日、改めて明確に示された」とオバマ大統領は述べた。

 イスラエルは現在でも米国務省の対外軍事援助予算の最大の支援対象国であり、米国防総省からも特定のプロジェクトに対する直接資金援助を受けている。(c)AFP