【9月27日 AFP】米大リーグ(MLB)のマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)は26日、本拠地マーリンズ・パーク(Marlins Park)でのニューヨーク・メッツ(New York Mets)戦の前に、25日にボート事故で亡くなったホセ・フェルナンデス(Jose Fernandez)投手の追悼式典を行い、選手は同投手の背番号「16」が入ったユニホームを着用して試合に臨んだ。

 試合前に行われた式典では、マーリンズの選手がピッチャーマウンドに集まると、フェルナンデスと同じキューバ出身の選手たちは涙をこらえる様子をみせていた。黙とうが行われる直前には、ほとんどの選手がマウンド上にペイントされた同選手の背番号16に手を触れ、24歳の若さで死去したエースを追悼した。

 マーリンズのオーナーを務めるジェフリー・ローリア(Jeffrey Loria)氏はこの日、フェルナンデスの背番号16をチームの永久欠番にする意向を表明した。

 球場に訪れたファンも、将来を有望されたフェルナンデスの死に哀悼の意を表し、スタジアムに花束や手書きのメッセージを残していった。

 米フロリダ(Florida)州のマイアミビーチ(Miami Beach)で起きたボートの転覆事故で、フェルナンデスら3人の死亡が確認されて以来、同選手を追悼する動きが広がっている。

 この日の対戦相手のメッツは、本拠地シティ・フィールド(Citi Field)のダッグアウトに、フェルナンデスのネームと背番号の入ったユニホームを飾っていた。

 マーリンズは、フェルナンデスの突然の死にチームメートがショックを受けている状態などを考慮し、25日に予定されていたアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)戦を中止していた。(c)AFP