【9月11日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは10日、第4節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は4-1で王者レスター・シティ(Leicester City)に快勝し、改修後の本拠地アンフィールド(Anfield)で初勝利を飾った。

 リバプールは、ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)とサディオ・マネ(Sadio Mane)のゴールで2点を先行したものの、慣れないCBに入ったルーカス・ペッツィーニ・レイヴァ(Lucas Pezzini Leiva)のミスからジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)に1点を返されて前半を終えた。

 それでも迎えた後半、アダム・ララーナ(Adam Lallana)のゴールで3-1とすると、相手GKの無謀な飛び出しからフィルミーノがこの日2点目をしっかり決め、新メインスタンドのこけら落としの一戦で昨シーズン王者から見事な勝利を収めた。

 この試合では、後半の途中にスタンドからユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督のチャントが沸き起こる場面があった。しかし当のクロップ監督は、試合の途中で自分のチャントを歌うのはやめてほしいと訴えている。

 監督は、「私は心から選手をたたえる。心からね。内容が悪ければそれは私の責任だ。しかし良ければそれは選手の力。極めてシンプルな話だ」とコメントした。

「何か特別なことが起こったかのような祝い方はどうかと思う。私はチームにこれくらいの力があると思っていたし、それを示さないとならないと感じていた。あとはこれをどのくらいの頻度で見せられるか。それが課題だ」

「雰囲気を作ってくれるのはありがたいが、試合が決まる前に私の名前を歌うのはやめてほしい!コップ(ホームゴール裏)が『ユルゲン・クロップ』と歌い出したときは、成功する前からPKを喜んでいるかのようだった」

「私が試合に出ているわけじゃないんだ!私を好きな人がいてくれるのはうれしいし、私もみんなが大好きだ。うれしいが、しかしこの場で必要なことではない。あまり頭がよくないように見えるとは思うが、私のことだからそれはいい。すごくうれしいよ。だけどあのチャントはもう十分じゃないかな」

■アーセナルとスパーズも勝利

 本拠地にサウサンプトン(Southampton FC)を迎えたアーセナルは、終了間際のPKで2-1の逆転勝利を収めたものの、移籍市場での消極性やスタートダッシュの失敗を批判されているアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督にとっては、終盤までプレッシャーのかかる展開となった。

 アーセナルは前半18分、ドゥシャン・タディッチ(Dusan Tadic)のFKがGKペトル・チェフ(Petr Cech)に当たってゴールに入り、オウンゴールで先行されたが、同29分にローラン・コシールニー(Laurent Koscielny)の見事なオーバーヘッドキックで追いつくと、迎えた後半ロスタイム4分、微妙な判定で得たPKをサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)が決め、今季リーグ戦2勝目を挙げた。

 ベンゲル監督は、「ホッとしたよ。こちらがいくつもチャンスを逃したのに対し、向こうは前に放り込んでばかりでチャンスは1回か2回だったからね」とコメントした。

 最下位ストーク・シティ(Stoke City)とのアウェーゲームに臨んだトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、今季初出場を果たした韓国代表の孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)が2得点と輝きを放ち、4-0で大勝した。

 トッテナムはハーフタイム直前に孫のボレーシュートで先制すると、後半11分には再び孫がきれいなシュートで追加点。その後デレ・アリ(Dele Alli)が3点目を挙げ、最後は後半25分にハリー・ケイン(Harry Kane)が今季初ゴールを決めて大勝劇を締めくくった。(c)AFP/Ian WHITTELL