【9月2日 AFP】サッカー国際親善試合は1日、イタリア・バリ(Bari)で行われ、フランスが3-1でイタリアに勝利。イタリアのジャンピエロ・ヴェントゥーラ(Giampiero Ventura)新監督は、初陣を勝利で飾ることができなかった。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)の指揮官に就任したアントニオ・コンテ(Antonio Conte)氏の後任を務めるヴェントゥーラ監督は、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で準々決勝まで素晴らしい戦いを披露した前任者の方向性を引き継ぐと表明していた。

 しかし、フランスはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するアントニー・マルシアル(Anthony Martial)が代表初ゴールを決めて先制すると、前半21分にイタリアのグラツィアーノ・ペッレ(Graziano Pelle)に同点ゴールを許したものの、その後はアーセナル(Arsenal)のオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)がゴールを決めて前半を2-1で折り返した。

 迎えた後半、ヴェントゥーラ監督は守護神のジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)に代えて、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属する17歳のジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)にゴールマウスを託したが、代表デビューはほろ苦い結果となった。

 好セーブもあり35分間は無失点に抑えていたドンナルンマだったが、フランスの左サイドバックのライヴィン・クルザワ(Layvin Kurzawa)が攻め上がると、クロスに備えてニアサイドを空けてしまい、そこをクルザワに狙われて代表初ゴールをプレゼントしてしまった。

 ヴェントゥーラ監督は試合後、「チームとして練習したのはたったの3日だったことを考慮すれば、パフォーマンスにはある程度満足している」とコメントした。

 68歳のヴェントゥーラ監督はまた、ドンナルンマは近い将来ブッフォンに取って代わるべき存在であると評価し、「彼はとてつもない潜在能力を秘めている。ベンチに座らせるために招集した訳ではなかった。彼は若いが才能に満ちており、イタリア代表のドレッシングルームを経験するのは正しいことだ」と語った。(c)AFP/Justin DAVIS