■「男の子」の需要も

 しかし、ヒーラマンディを抜け出した女性たちの未来は明るいようだ。メハク(Mehak)さんの職業は整形外科医で、思想的にはフェミニストだが、夜になるとパキスタンの超エリート層のためのマダムに変身する。

 美しい7匹のペルシャ猫が、彼女の家の高価な家具の間を優雅に歩いている。ラホールの富裕層が暮らす地区にあるこの家は、彼女の自宅兼高級売春宿だ。

 50代半ばのメハクさんの下で働く少女の大半は、エリート層が集まるパーティーでメハクさんにリクルートされた子たちだ。それでも、「インターネットはこのビジネスを根本的に変えた」とメハクさんは言う。「フェイスブックやツイッター(Twitter)があるから、女の子たちは客引きを必要としなくなった」

「ヒーラマンディ出身の子でも、そのことを決して明かさない。客は性感染症になりたくないと考えているし、ヒーラマンディには悪いイメージがつきまとっているから」と、メハクさんは付け加えた。

 ヒーラマンディの外ではビジネスは好調だ。「医学生やMBA保持者の料金が一番高い。一晩で10万ルピー(約15万円)は稼げる」とメハクさんは言う。

 メハクさんは男娼も手掛けようとしている。エリート層の女性たちから「お金は払うからすごく良い男の子を連れてきて」という引き合いが来ているのだという。(c)AFP/Gohar ABBAS