【8月28日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは27日、第3節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が開幕3連勝を飾った一方、王者レスター・シティ(Leicester City)とアーセナル(Arsenal)が初白星を挙げた。

 バーンリーFC(Burnley FC)と対戦したチェルシーは、本拠地で3-0の快勝。ユナイテッドを得失点差で抑え、暫定ながらリーグ首位に立っている。

 昨シーズンは中位に低迷したチェルシーだが、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)新監督の下でチームは息を吹き返し、この日はコンテ監督の就任後では最高の内容で3連勝を飾った。

 なかでも、失意の15-16シーズンを過ごしたエデン・アザール(Eden Hazard)は開幕から躍動しており、この日は前半9分、軽やかなドリブルからコースを突くミドルシュートを決めてチームに先制点をもたらした。

 ハル・シティ(Hull City)と対戦したユナイテッドは、試合終了間際に18歳のマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が決勝ゴールを決めて1-0で競り勝った。

 敵地KCOMスタジアム(KCOM Stadium)に乗り込んだユナイテッドは、ハルの堅い守備に苦しんだものの、迎えた後半ロスタイム2分、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の低い折り返しに交代出場のラシュフォードが合わせ、最後に攻勢を実らせた。

 ラシュフォードの今季初ゴールでリーグ戦3連勝を飾ったジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、「もっと簡単に勝てていてもおかしくない試合だったが、最後の最後で勝ち点3が手に入るのは最高の気分だ」と話した。

「選手たちはとても力強く、後半は壁と戦っているようだった。われわれには素晴らしいメンタリティーがあった。挑んで挑んで、そして最後に結果をつかんだ」

■昨季の上位2チームは3節で初白星

 敵地ビカレージ・ロード(Vicarage Road)でワトフォード(Watford FC)と対戦したアーセナルは、3-1で勝利し、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督に対する批判の声もこれでひとまずは収まるとみられる。

 開幕戦ではリバプール(Liverpool FC)に敗戦、第2節ではレスターに引き分けと結果を残せず、さらに移籍市場でも大物の獲得に失敗していたベンゲル監督は、昨シーズンと同じファンの批判の声にさらされていたが、この日は周囲を納得させる試合を見せた。

 アーセナルは前半9分、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が相手の肘打ちを受けて得たPKをサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)が決めて先制すると、同40分にはサンチェスのゴールで追加点。さらに同ロスタイムには、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)後の休養から戻り、今季初先発を果たしたメスト・エジル(Mesut Ozil)が不在を埋め合わせるヘディングシュートを決めた。

 ワトフォードも後半12分にロベルト・ペレイラ(Roberto Pereyra)が1点を返したが、いまだ白星は無しのままとなっている。

 リーグ連覇のかかるレスターは、本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)でスウォンジー・シティ(Swansea City)に2-1で勝利し、ようやく今季初白星を手に入れた。

 レスターは前半32分、得意の手数をかけないカウンターからジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が先制点を奪うと、後半7分には主将のウェス・モーガン(Wes Morgan)が追加点。その後リヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)がPKを外し、さらに同35分にはレロイ・フェル(Leroy Fer)に1点を返されたが、同点弾は許さなかった。

 しかしレスターでは、守護神のカスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)が負傷交代するアクシデントも起こっている。

 ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)で行われたトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)対リバプールの試合は、後半27分にダニー・ローズ(Danny Rose)が同点ゴールを決め、トッテナムが1-1の引き分けに持ち込んだ。(c)AFP/Steven GRIFFITHS