【8月27日 AFP】男子テニスで現在世界ランキング2位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、自身2度目の優勝を目指す全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)に向けて、これまでのキャリアの中でも最高の状態にあることを認めた。29歳のマレーは、29日に開幕を控える今季最後の四大大会(グランドスラム)で、優勝候補の筆頭に挙げられている。

 6月の全仏オープンテニス(French Open 2016)決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れて以来、マレーはウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で自身2度目の大会制覇を果たすと、リオデジャネイロ五輪でも2大会連続で金メダルを獲得した。

 先日のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2016)では、リオ五輪明けの疲れもあり、決勝でマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に敗れてキャリア最高となる連勝記録が22で止まったが、4年ぶり2度目となる全米オープン制覇へ向けて視界は良好となっている。

 今回の全米オープンでグランドスラム通算4勝目を目指すマレーは、「今は自分にとって最高のテニスができていると思う。ここ4、5か月のプレーは、これまでとは全く比べ物にならないくらい良い」と語った。

「以前と比べて圧倒的に状態が良い。7大会連続で決勝に進出できているし、ウィンブルドンと五輪ではもう一度優勝することができた。本当に絶好調だ」

 マレーは2016年に行われたここまでの四大大会で、すべて決勝まで勝ち進んでおり、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全仏ではジョコビッチに敗れたものの、ウィンブルドンでは次世代を担う選手の一人として評価されているミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)をストレートで退けた。

 マレーにとって唯一の不安要素は、2012年に初優勝を果たして以来、全米では比較的平凡な成績に終わっていることになる。2013年と14年は2年連続で準々決勝敗退となり、昨年は4回戦でケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に敗れた。