【8月25日 AFP】今週末に開幕するドイツ・ブンデスリーガ1部の16-17シーズンを前に、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)は24日、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の5連覇阻止は困難だとの見解を示した。

 新指揮官にカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏を迎えたバイエルンは、本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で迎えるシーズン開幕戦でヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)と対戦する。ドルトムントは27日、ホームのマインツ05(Mainz 05)戦で新シーズンを始める。

 今夏のドルトムントは、バイエルンなどとの争奪戦を制し、フランス・リーグ1で最優秀若手選手に輝いた19歳のウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)をレンヌ(Stade Rennes FC)から1500万ユーロ(約18億5000万円)で獲得。ヴェツケCEOは独テレビ局スポーツ1(Sport1)に対し、「われわれのほうが動きが早かったが、彼らがデンベレにどれだけ興味を持っていたかはわからない」とコメントしている。

「われわれは早くから彼に目をつけていた。あのリーグ(リーグ1)に行く前に見つけていたんだ。飛び抜けた才能を持った選手だが、サッカーではそれ以上に重要なことがある。まずはドイツ語を学び、この場所に溶け込まなくてはならない」

 U-21フランス代表のデンベレにとっては、レンヌでプレーした昨季がまだプロ1年目のシーズンだったが、ドルトムントに加入して以降、7月の中国ツアーでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を相手に得点を記録し、いきなり存在感を示している。

■「バイエルンを倒すとは言いづらい」

 バイエルンは昨季までにリーグ4連覇を達成。対するドルトムントは、2011年と12年の連覇以来、リーグタイトルから遠ざかっている。

 バイエルンは、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督からアンチェロッティ監督に指揮官を交代したばかりだとはいえ、ドルトムントで主将を務めたマッツ・フンメルス (Mats Hummels)とポルトガルの新星レナト・サンチェス(Renato Sanches)を獲得し、連覇に向けて態勢は盤石にみえる。

 ヴェツケCEOも、「彼ら(バイエルン)はレアル・マドリード(Real Madrid)と同じレベルの地位を確立したし、彼らを倒すなどと口にするのはばかげたことだ。バイエルンを倒せるのは、彼らが波に乗れていないときだ」と話している。

 ドルトムントは今夏、デンベレのほかにアンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)やマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)ら8人を補強。なかでも、3シーズンぶりに黄色と黒のユニホームに袖を通す下部組織出身のゲッツェは、故障や長引くベンチ生活で、バイエルンでは消化不良の日々を過ごした。

 ヴェツケCEOは、ゲッツェが移籍した理由に問題があったと考えている。グアルディオラ監督の下でプレーしたいとしてドルトムントを離れたゲッツェだったが、監督が本当に獲得を望んでいたのはブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)で、結局はFCバルセロナ(FC Barcelona)時代の教え子ティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)を呼び寄せた。

「ゲッツェの問題は、クラブ(バイエルン)でプレーすることよりも、グアルディオラ監督との仕事を望んでいたことにあると考えている。その後、グアルディオラ監督の希望がネイマール獲得だったとわかった。そこには認識の差があったんだ」

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