【8月25日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)は24日、プレーオフの第2戦が各地で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は1-0でステアウア・ブカレスト(Steaua Bucharest)を退け、2試合合計スコア6-0で順当に本選出場を確定。そしてGKジョー・ハート(Joe Hart)は、シティで最後になるかもしれない試合を勝利で飾った。

 前週の第1戦に5-0で大勝していたシティは、ファビアン・デルフ(Fabian Delph)が後半に記録したこの試合唯一の得点で勝利し、25日に行われるグループリーグ組み合わせ抽選会の席を確保した。

 しかし、空席も見受けられた本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で注目を浴びたのは、イングランド代表GKのハートだった。新指揮官のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督から評価されず、この試合を最後に退団が濃厚なハートは、試合を通じてファンから絶大な声援を受けていた。

 この日のゲームキャプテンも務めたハートは、BTスポーツ(BT Sport)に対して、「僕にとって、本当に特別な夜になった」とコメント。「今後についてはみんなが知っての通りだ。ここは僕にとって特別な場所だし、それを隠すつもりはない。だけど、サッカーではいろいろなことが起きる。男ならそれを乗り越えなくてはならない」

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)が移籍金1700万ポンド(約23億円)で加入目前とされるなかで、この試合はハートにとってシティでの公式戦通算348試合目にして、最終戦になる可能性がある。

 試合が終わると、シティでプレミアリーグ2回、リーグカップ2回、FAカップ(FA Cup)1回のタイトルを獲得してきた29歳の守護神は、スタジアム全体から拍手を浴びながらピッチを去っていった。