【8月20日 AFP】陸上女子棒高跳び世界王者で世界記録保持者のエレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva、ロシア)が19日、競技からの引退を表明した。

 前日に国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員に選出されていた34歳のイシンバエワは記者団に対し、「エレーナ・イシンバエワは今日、自らのキャリアを終えます」とコメント。

「(引退は)とても悲しいものかと思っていたけれど、(IOC選手委員の)選挙に刺激を受けました。スポーツにさよならをするわけではありません。私のスポーツに別れを告げるだけです」

「でも私は、自分を満足させ、夢を達成したことをうれしく思います」

 イシンバエワは、陸上競技界を揺るがした国家ぐるみでのドーピング問題をめぐり、国際陸上連盟(IAAF)が露陸上選手全体に科した出場停止処分を受け、リオデジャネイロ五輪で金メダルに挑戦する機会を失っていた。(c)AFP