【8月20日 AFP】リオデジャネイロ五輪の重量挙げ男子69キロ級で、ドーピングにより銅メダルを剥奪されたキルギスのイッザト・アルティコフ(Izzat Artykov)が19日、フランスのライバル選手が自分の飲食物に薬物を混入させたと主張し、処分の撤回を求めて訴えを起こす意向を明らかにした。

 帰国したアルティコフはAFPの電話取材に対し、「フランスの重量挙げ選手が、僕の飲み物か食べ物にドーピング薬を混ぜたと疑っている」と言明。スポーツ仲裁裁判所(CAS)による18日の決定について「もちろん不服を申し立てる」と語った。

「ドーピングをしたことは一度もない。偽りのない勝利だった。この決定にショックを受けている」

 22歳のアルティコフは、9日の競技でキルギスにとって今大会初のメダルを獲得していた。だが国際オリンピック委員会(IOC)は3日後、尿検査でストリキニーネ(strychnine)の陽性反応が出たと通達。銅メダルはコロンビア代表に再分配されていた。(c)AFP