【8月19日 AFP】(更新)リオデジャネイロ五輪は18日、陸上男子200メートル決勝が行われ、ジャマイカのウサイン・ボルト(Usain Bolt)が3大会連続となる金メダルを獲得し、前人未到の短距離3種目3連覇にあと一歩と迫った。

 ボルトはこれで、2008年北京五輪から数えて、五輪と世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)で獲得できる個人種目の金メダル14個のうち、13個を手にしている。

 29歳のボルトは19秒78の記録で優勝し、2位には20秒02でアンドレ・ドグラス(Andre de Grasse、カナダ)、3位には20秒12でクリストフ・ルメートル(Christophe Lemaitre、フランス)が続いた。

 100メートルに続いて200メートルも制したボルトは、ジャマイカが大本命として臨む19日の4×100メートルリレー決勝で優勝すれば、リオ五輪の3種目で金メダルを獲得することになり、前人未到の短距離3種目3連覇を達成した、誰もが認める偉大な選手として五輪に名を刻むことになる。

 流すことはしなかったボルトは自分のタイムに不満な様子で、ユニホームのパンツからレーン番号を引きちぎり、トラックに投げ捨てた。

 ボルトは「いや、この勝利には満足できない。絶対に」とすると、「何年も懸命に練習してきて、それが報われることを望んでいる。それは素晴らしい気持ちになるものだ」と話した。

 これまで優勝した個人200メートルでは自己ワーストのタイムに終わり、最後の直線では感触が良くなかったことを認めたボルトは、「このタイムに満足していない。直線では体が反応していなかった。年齢を重ねて体も衰えている。個人的には最後の200メートルになると思うが、コーチは反対するかもしれない」とコメントした。(c)AFP