【8月15日 AFP】リオデジャネイロ五輪、陸上男子100メートルを制したウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)は、「不滅の存在」にまた一歩近づいた。

 14日の100メートル決勝でボルトは、9秒81を記録して前人未到となる同種目五輪3連覇を達成している。

 200メートルと4×100メートルリレーで優勝して3大会連続の3冠を達成すれば、ボルトは自身が「不滅の存在」になるのは確実だと話している。

「誰かが僕は不滅の存在になることができると言った。あと2個(金)メダルを取れば締めくくることができる。不滅の存在になるよ」

 自身の世界記録には遠く及ばなかったものの、ボルトは100メートルでのパフォーマンスに納得している。

「素晴らしかったよ。そこまで速くはなかったが、勝ててうれしい。やる(優勝する)と言っただろ」

 一方、史上最年長での100メートル王者を目指したジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin、米国)は、ボルトの壁に阻まれたものの、銀メダル獲得を喜んでいる。

 9秒89でボルトに一歩届かなかった34歳のガトリンだが、後悔はないと強調している。

「34歳で若い選手と戦い、表彰台に上がることができていい気分だ。僕たちは365日この舞台で9秒台を出すために戦っている」

 2004年アテネ五輪の王者ガトリンは、「メダルは息子のためのものだ。息子よ、見ているかい。愛してるよ」とコメントしている。

 薬物違反により2度処分を受けているガトリンは、決勝でオリンピックスタジアム(Olympic Stadium)に登場すると、観客からブーイングを浴びている。(c)AFP