【8月17日 AFP】1970年代のロックスターが怒り狂ったなら、ホテルの窓からテレビを放り投げたことだろう。だが21世紀のカナダ人アイドル、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber、22)は、いかにもミレニアル世代風の、しかもとてつもない衝撃力を持つ行動に出た。7700万人ものフォロワーを誇るインスタグラム(Instagram)のアカウントを削除したのだ。

 ビーバーがインターネット上の自殺にも匹敵する対応に踏み切ったのは、歌手ライオネル・リッチー(Lionel Richie)の娘でモデルのソフィア・リッチー(Sofia Richie、17)との新たな交際について、否定的なコメントの集中砲火を浴び、憤激したためとみられる。

 ビーバーとリッチーはここ数週間、2人そろって外出する姿を繰り返し撮影されており、2人が付き合っているのではといううわさが飛び交っている。

 こうした中、ビーバーのインスタグラムには、リッチーの写真に罵詈(ばり)雑言を添えた投稿がファンから殺到。こうした事態を受けてビーバーはフォロワーに対し「ヘイト(憎悪コメント)をやめないんだったら、僕のインスタグラムを非公開にするつもりだ」と宣言。「手に負えられない状況になっている。本物のファンなら、僕が好きな人々に対してそこまで意地悪にならないはず」ともコメントした。

 しかし、ビーバーはすでに一歩先へ踏み出したようだ。現在、ビーバーのアカウントをクリックすると、エラーメッセージが表示される。

 ソーシャルメディア上の「炎上」に対してアカウントの閉鎖で応じた芸能人は、ビーバーに限らない。6月には女優でコメディアンのレスリー・ジョーンズ(Leslie Jones)も、ツイッター(Twitter)上に人種・性差別的なコメントがあふれたことに心を痛め、アカウントを一時的に停止した。(c)AFP