【8月16日 AFP】リオデジャネイロ五輪で15日に行われた陸上女子400メートルで、バハマのショーナ・ミラー(Shaunae Miller)は頭からフィニッシュラインに飛び込み、痛みの壁を突き破って金メダルを手にした。

 トラックに倒れ込んだ後、ミラーは自分の母親の叫ぶ声が聞こえるまで、自分がアリソン・フェリックス(Allyson Felix)をわずかな差で抑え込むことができたのか、分からなかったという。

 公式結果が電光掲示板に表示されるまで苦しみながら待ったミラーは、「何が起こったのか今でも分かりません」と語った。

「寝転がっているとき、勝ったのか負けたのか、母が叫ぶまで分からなかったんです。母が叫んでいるのを聞いて、このレースに勝ったんだと分かりました」

 自らの身を投げ出して49秒44のタイムで優勝したミラーは、劇的なダイブは無意識のものだったと明かした。

 フェリックスの5個目の金メダルを阻止したミラーは、「成り行きのようなものです。ただリアクションしただけで、完全に無意識でした」

「少し切り傷と打撲がありますけど、大丈夫です」

(c)AFP