【8月12日 AFP】(更新、写真追加)タイ各地で11日から12日にかけて24時間で計8件の爆発があり、これまでに少なくとも4人が死亡した。当局が発表した。

 タイ中部にある人気観光地ホアヒン(Hua Hin)では11日夜に立て続けに2件の爆発が発生し、1人が死亡、20人以上が負傷した。地元当局者によると12日にも新たに2件の爆発が起き、1人が死亡、3人が負傷した。

 12日にはさらに南部のプーケット(Phuket)島で2件、リゾート島への経由地に当たるスラタニ(Surat Thani)県で1件の爆発がそれぞれ発生。スラタニ県の爆発では2人が死傷した。また11日はトラン(Trang)県でも1件の爆発があり、1人が死亡した。

 スラタニ県の知事によると、水上警察署前の花壇に隠されていた爆弾が爆発し、県職員の女性が死亡、男性1人が負傷した。県知事はAFPの取材に、ホアヒンでの爆発事件と関連があるとの見方を示した。ホアヒンはスラタニ県から数百キロ北方にある。

 連続爆発を受けて、プラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相は国民に平静を呼び掛けた。

 首相は記者団に対して、攻撃の背後関係については分からないとした上で「爆発は混乱を引き起こすことを狙ったもの」との見方を示し、国民をこれ以上パニックに陥らせてはならないと語った。(c)AFP