【8月10日 AFP】北欧の男女平等が単なる神話ではないことがこのほど発表された世論調査の結果で明らかになった──。フィンランドの労働関連組織「Association for Finnish Work」の委託により行われた調査の結果によると、フィンランド人男性のほぼ9割は、家の掃除をすることについて抵抗はないと回答している。

 調査は、18歳から79歳のフィンランド人2000人を対象に3月に行われた。同組織によると、回答者の80%から90%が、掃除機の使用、床のモップかけ、皿洗い、料理などの家事について、男性と女性の両方が担うべきタスクだと答えている。

 ただ、排水管の掃除など、肉体的に厳しい仕事をめぐっては男女間で意見が分かれた。男性回答者のほぼ半数が、これらの仕事は男性の領分と答えた一方で、女性では同3分の1程度だった。

 同様に、男性回答者の45%が芝刈りは男性の仕事と答えたが、女性の仕事でないと回答した女性は25%だけだった。

 ふき掃除、洗濯、窓の掃除については、全回答者の5人に1人が女性の仕事とみなしたが、70%以上は性別は関係ないと答えた。

 Association for Finnish Workのメルヤ・マンティラ(Merja Mantila)プロジェクト部長はAFPの取材に対し、「特に男性の若い世代で(男女)平等が非常に進んでいる」と語り、25~34歳の90%が拭き掃除を男女両方の仕事としていると指摘した。

 だが、経済協力開発機構(OECD)によると、OECD加盟国では、女性の家事に費やす平均時間は男性の2倍近くになっているという。(c)AFP