【8月4日 AFP】元プロボクサーでフィリピンの英雄マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)氏が、11月にWBO世界ウエルター級王者のジェシー・バルガス(Jessie Vargas、米国)との復帰戦を計画していることがわかった。3日、パッキャオ氏のマネジャーが明かした。

 マネジャーのマイケル・コンツ(Michael Koncz)氏は、米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)に対して、「今のところ引退はマニーにふさわしくない。トレーニングやファイトが彼にもたらす影響は驚くばかりだ」と話した。

 パッキャオ氏は、ティモシー・ブラッドリー(Timothy Bradley、米国)を下した4月9日の試合をもって現役引退を発表。政治にわが身をささげると話し、5月にはフィリピンの上院議員に当選した。

 しかし7月には、再びリングに上がりたいと本人が復帰の意思を表明し、プロモーターのボブ・アラム(Bob Arum)氏は、11月5日が復帰戦になると話していた。

 アラム氏は、米ラスベガス(Las Vegas)かアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)での試合開催を目指しており、先週にはツイッター(Twitter)で、パッキャオ戦誘致を望む中東のグループと話し合いの場を持ったことを明かしていた。

 コンツ氏はロサンゼルス・タイムズに対して、次週アラム氏と共にフィリピンへ飛び、パッキャオ氏と面会して開催地について検討すると話しており、「それが話し合いの要点だ。対戦相手の選定ではない。それはすでに終わっている」とコメントしている。

 対戦相手として名前の挙がったバルガスは先週末、11月5日にラスベガスのトーマス&マック・センター(Thomas & Mack Center)で試合を開催する方向でパッキャオ陣営と交渉中だと話していた。

 パッキャオ氏の現役時代の戦績は58勝6敗2分け、一方のバルガスは27勝1敗となっている。(c)AFP