【7月19日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)が発表した報告書で、ロシアが2014年のソチ冬季五輪や主要国際大会において、国家ぐるみのドーピング違反を行っていたことが認定されたことを受け、ブラジル政府は18日、 8月に開催されるリオデジャネイロ五輪には「すべての国と地域」が参加することを望んでいると表明した。

 今回の調査結果では、ロシア連邦保安局(FSB)の協力による「国家主導の不正」が発覚し、WADAはロシアのリオ五輪出場を全面的に禁止すべきだと勧告した。

 ブラジルのレオナルド・ピシアーニ(Leonardo Picciani)スポーツ相は、「私はすべての国と地域のアスリートに参加してほしい。ブラジル政府として全員の参加を望んでいる」とコメントした。その一方で「スポーツには当然ながら尊重すべきルールが存在する」とつけ加え、大会参加に関する最終的な判断は、あらゆるスポーツ統括団体やWADAに委ねるとの見解を示した。

 ロシアではすでに陸上選手がリオ五輪出場を禁止されている。(c)AFP