■「途方もないこと」を実現

 チュニジアの若者による民主運動が、何度もジハード(聖戦)の脅威にさらされながら紆余(うよ)曲折の道を進んでいくのを、メルーリは米国からじっと見守っている。

「以前であれば、家族が母国を離れた僕たちのことを心配していた。今は僕たちが家族のことを心配している」としながらも、「たとえ犠牲を払い、難しい選択をすることになろうとも、この民主主義運動を誇りにしている」と語った。

 2008年の北京五輪と同様に、リオ五輪の開会式でチュニジアの旗手を務めるメルーリは、大会終了後には母国のスポーツに貢献することを考えている。

 メルーリは若手選手に対して「大きな夢があるのなら、懸命に努力すればそこにたどり着ける」という考えを植え付けたいとしており、「それは米国やフランスのスローガンであり、われわれチュニジア人には合わないという人もいる。だけど僕に言わせれば、チュニジア人ならば途方もないことを実現できると思う」と語った。(c)AFP/Akim Rezgui and Guillaume Klein