■ITFがナダルの五輪出場を承認、アザレンカは妊娠のため欠場へ

 男子テニスでは、これまでにジョン・イズナー(John Isner、米国)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)、フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)、オーストラリアのバーナード・トミック(Bernard Tomic)とニック・キリオス(Nick Kyrgios)ら有力選手が、それぞれの理由でリオ五輪に参加しない道を選択している。

 変わり者として知られるエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis、ラトビア)は、五輪では賞金もランキングポイントも与えられないため、リオ五輪について「テニスの観光旅行」のつもりだと語った。

 女子では2010年の全仏オープン女王フランチェスカ・スキアボーネ(Francesca Schiavone、イタリア)が出場を辞退。マリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)がドーピング違反による出場停止、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は妊娠のため出場不可能となった。

 国際テニス連盟(ITF)は同日、リオ五輪出場選手の最終リストを発表し、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の出場を承認した。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るナダルは、五輪代表選考の対象となっている国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)の出場回数などで基準を満たしておらず、さらには左手首の故障で全仏を3回戦で棄権し、ウィンブルドンも欠場していた。

 2008年北京五輪の男子シングルス金メダリストで、2012年のロンドン五輪は膝のけがで欠場したナダルは、来月5日のリオ五輪開会式ではスペインの旗手を務めることになっている。

 ITFはこれまでにロンドン五輪の金メダリストであるアンディ・マレー(Andy Murray、英国)とセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)の出場を確定させており、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、グランドスラム通算17勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)もブラジルでプレーすることが決まっている。(c)AFP