■開催国フランスの不安要素

 母国開催の大会でレ・ブルー(Les Bleus、サッカーフランス代表の愛称)が優勝を飾れば、130人が犠牲となった2015年11月のパリ(Paris)連続襲撃事件をはじめ、受難の日々を送るフランスにとっては明るい知らせになるが、チームにとってはそれが過度な重圧になる危険もはらんでいる。

 フランスは7日にドイツとの準決勝を戦っており、6日に試合を行ったポルトガルよりも休養が少ない。デシャン監督は、「もう少し時間があればうれしかったが、それでもわれわれは決勝までの時間をできるだけ有効に過ごそうとしている」と述べている。

 スタッド・ド・フランス(Stade de France)での決勝は、スタジアム近くで起こった爆破事件を含め、襲撃の記憶を呼び覚ます可能性もあるが、選手たちは目の前の試合に集中している。

 グリーズマンは、「大会前にフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領から安全対策の説明をしっかり受けているし、その点は安心している。勝利に集中できるかは僕ら次第だし、今回の決勝に勝って、フランスのみんなを幸せにしたい」と話した。

 フランスはまた、1984年の欧州選手権、1998年のW杯と、母国開催の主要国際大会では連続優勝を果たしており、今回もその再現が期待されている。

 それでも守護神のウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)は、それが重圧になることはないと主張しており、「欧州選手権を母国で開催できるのは夢のようなこと。優勝するためにはもう一度だけ壁を越えなければならないけれど、手ごわい相手に立ち向かう覚悟は十分にできている」と語った。(c)AFP/Justin DAVIS