■フランスが採用する戦術と布陣

 デシャン監督はまだ不動の先発イレブンを見いだせておらず、大会を通じて中盤や前線でさまざまな組み合わせを試している。ポルトガルがロナウドの決定力を生かすダイヤモンド型の中盤を採用してくると予想されるなか、フランスには決勝で選手全員に高い守備意識が求められる。

 準決勝でドイツを粘り強く抑えた4-2-3-1の布陣をデシャン監督は継続するとみられている。その試合では、1トップのオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)から少し下がった位置にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が入り、素晴らしい活躍をみせていた。

 中盤の底に位置するポール・ポグバ(Paul Pogba)とブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)のコンビには、ポルトガルの攻撃に対する防波堤の役目と、攻撃に厚みを加える役目の両方が求められている。2列目にドイツ戦で安定したプレーをみせていたムサ・シッソコ(Moussa Sissoko)が入るのであれば、ポグバには前線に飛び出す自由がある程度は与えられるだろう。

 ポルトガルとの決勝では、おそらくドイツ戦とほぼ同じ11人が先発に名を連ねる可能性が高いが、今大会のデシャン監督は、チームが機能していないと判断すればハーフタイムに選手交代を行う決断力も見せている。