【7月4日 AFP】与野党が大接戦となっている2日のオーストラリア総選挙で、先住民アボリジニの女性初の連邦下院議員が誕生した。

 リンダ・バーニー(Linda Burney)氏(59)は元教師で、アボリジニ女性として初めてニューサウスウェールズ(New South Wales)州議員となった豪政界の草分け的存在。今回、中道左派の労働党からシドニー(Sydney)のバートン(Barton)選挙区で連邦議会選に出馬し、当選を果たした。

 バーニー氏はオーストラリア放送協会(ABC)に対し、自身の当選について「オーストラリアにとって本当に重要な瞬間」と述べ、「アボリジニ女性初の下院議員に(自分が)選出されたことは、バートンの人々にとって敗北ではない。われわれは昨夜、一緒に歴史を作った」と語った。

 豪下院には2010年に初のアボリジニ国会議員となった保守政党の与党・自由党のケン・ワイアット(Ken Wyatt)氏がいる。また上院では元五輪選手のノバ・ペリス(Nova Peris)氏が、アボリジニ女性初の国会議員として活動していた。(c)AFP