■蚊取り対策も万全

 来月24日から受け入れが開始される選手村では、五輪で二つのメダルを獲得した元バスケットボールブラジル代表のジャネス・アルカイン(Janeth Arcain)氏が「村長」を務めることになっており、207の国や地域の選手団が同氏主催の歓迎式に臨むことになっている。

 また、村に常駐する1万3000人のスタッフについては、「想定される状況に応じた訓練を来週にも行い、すべてに対応する準備を整えていく」とされている。

 選手村の宿泊施設は、2ベッドルームから4ベッドルームまでの計3604室が用意されており、リオ五輪組織委のカルロス・アルトゥール・ヌズマン(Carlos Arthur Nuzman)会長は、「決して豪華ではなくベーシックな作りだが、選手が静かに過ごし、精神的準備を整えるのに必要な環境がすべてそろっている」と話している。

 予算が削減された関係で各部屋にテレビはないが、代わりに建物内の共用エリアにはスクリーンが設置されることになっている。

 縦2メートルの長さがある1万9000個のベッドは、長身の選手用に最大30センチまで伸ばせるという。

 また、ジカ熱対策として蚊を駆除するための電気式器具も全室に取り付けられているほか、世界の主な宗教に対応した礼拝センターもあり、イスラム教に関しては男女別に部屋が用意されている。

 選手村のマンションは、五輪およびパラリンピックの終了後に分譲されることになっている。(c)AFP/Yann BERNAL