【6月23日 AFP】球団史上初となるNBAファイナル制覇を達成したクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)が22日、ホームタウンのクリーブランド(Cleveland)で凱旋パレードを行い、中心街はワインレッドとゴールドに染め上げられた。

 この日のクリーブランドでは、街に50年以上ぶりとなる主要スポーツのタイトルをもたらしたレブロン・ジェームズ(LeBron James)を筆頭とする英雄たちの帰還を、喜びに沸くファンが盛大に歓迎した。チームカラーの紙吹雪が舞うなか、黒のトラックに載せられた優勝トロフィー、そして車に分乗した選手たちは、ゆっくりと街を進んでいった。

 ファンの多くは、ジェームズの23番、カイリー・アービング(Kyrie Irving)の2番を中心としたユニホームをまとってチームフラッグを振り、歓喜のダンスを踊るファンもいた。通りには早朝から場所取りをするファンが連なり、なかには電柱やバスの屋根によじ上ってパレードを見物しようとする人もいた。

 関係者は、数十万人のファンがパレードの見物に訪れたと見積もっている。

 NBAファイナルで、キャブスはゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)相手に1勝3敗と追い込まれながらも驚異的な粘りで戦績をタイに戻すと、最終第7戦もシーソーゲームを93-89で制し、史上まれにみる逆転劇を成し遂げてウォリアーズから王座を奪った。

 クリーブランドは、1964年にクリーブランド・ブラウンズ (Cleveland Browns)がアメリカンフットボール(NFL)を制して以来、主要スポーツの優勝から遠ざかっており、街はアメリカのどこよりもタイトルに飢えていたが、今回の優勝でその歴史にも終止符が打たれることになった。

 パレードの終了後には、クリーブランドに前回タイトルをもたらしたブラウンズの伝説的RB、ジム・ブラウン(Jim Brown)氏からジェームズにトロフィーが手渡されるという象徴的な場面もあった。

 ファイナルMVPを獲得したジェームズは、「目の前で起こっていることなのに、まだうそみたいだ」と話すと、チームメートを指さしながら「ありがとうレブロンという言葉はもう十分に聞いた。だからみんな、お願いだから、ここにいる仲間たちにもありがとうと言ってくれ」と訴えた。(c)AFP