【6月23日 AFP】香港(Hong Kong)のキャセイ航空(Cathay Pacific Airways)は22日、全便でフカヒレの輸送を禁止すると発表した。サメの絶滅を危惧する保護活動家らが勝利した格好となった。

 動物権利運動家らはキャセイ航空に対し、何年も前からフカヒレ輸送の禁止を求めてきた。近年、タイ航空(Thai Airways)やフィリピン航空(Philippine Airlines)をはじめとする航空会社に、フカヒレ輸送を禁止する動きがある。

 キャセイ航空はAFPに対し、フカヒレ輸送の禁止は貨物便と旅客便の両方に適用されると確認した。また声明の中で、同社はこの1年間フカヒレの「いかなる輸送」も認めなかったと述べ、サメ関連製品の輸送申請15件を却下したと付け加えた。

 環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)によると、2015年に香港に空輸されたサメ関連製品は、前年比31%減の457トンだった。

 WWFによると、毎年7000万匹以上のサメが殺されている。膨大な量のフカヒレが香港に流入し、そのほとんどはその後、中国本土に輸送されている。(c)AFP