【6月20日 AFP】男子テニスのエイゴン選手権(AEGON Championships 2016)で、大会史上最多となる通算5度目の優勝を果たしたアンディ・マレー(Andy Murray、英国)だったが、その歴史的快挙でイワン・レンドル(Ivan Lendl)コーチを表彰式まで引き止めておくことはできなかった。

 レンドルコーチと2年ぶり2度目の師弟関係を先日スタートさせたマレーは、19日の決勝でミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を6-7、6-4、6-3で破り、大会連覇という素晴らしい結果を残した。

 マレーは、クイーンズクラブ(Queen's Club)の4度の優勝を果たしているジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏やボリス・ベッカー(Boris Becker)氏らの記録を更新したことを喜ぶと、コートサイドでレンドルコーチと一緒に試合を見守っていた家族やコーチ陣らと一緒に快挙を祝った。

 しかし、無口で知られるレンドルコーチは、マレーが表彰式で特大トロフィーを手にする頃にはすでにシートを退席。この状況に、世界ランク2位のマレーは憤慨するふりをして会場を沸かせた。

「イワンが表彰式まで残ってくれていてよかったよ!」と苦笑いしたマレーは、「ジョン・マッケンロー氏の目前でプレーできたことは喜びであり、彼のような名選手の記録を更新できるなんて最高だ」とコメントした。(c)AFP