【6月14日 AFP】フィリピン南部で9か月近く前にイスラム過激派組織「アブサヤフ(Abu Sayyaf)」に拉致され人質になっていた4人のうち、2人目のカナダ人が頭部を切断されて殺害されたことを14日、フィリピン当局が確認した。

 エルミニオ・コロマ(Herminio Coloma)大統領報道官は「スルー(Sulu)州で9か月間アブサヤフの人質となっていたカナダ国籍のロバート・ホール(Robert Hall)氏の残忍で理不尽な殺害を強く非難する」と声明を発表した。

 一方、軍はホロ(Jolo)島の聖堂付近で13日夜に、ホールさんとみられる切断された頭部を発見したとする声明を発表し「この発見は、邪悪な犯罪集団ASG(アブサヤフグループ)による拉致被害者の斬首を確認するものだ」と述べた。

 この事件についてカナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は13日、アブサヤフにホールさんが殺害されたと「信じるに足る理由がある」と述べていた。ホールさんと一緒に拉致された4人のうち、もう1人のカナダ人は今年に入りすでに殺害されている。(c)AFP