【6月14日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は13日、フィリピン南部で9か月近く前にイスラム過激派組織に拉致された4人のうち、カナダ人1人が新たに殺害されたと考える「十分な理由」があると述べ、この事件でカナダ人として2人目が殺害された可能性が高いとの見方を示した。

 身代金目的の誘拐を繰り返していることで知られるフィリピンのイスラム過激派組織「アブサヤフ(Abu Sayyaf)」は、人質としたカナダ人のロバート・ホール(Robert Hall)氏について、同日までに身代金3億ペソ(約6億9000万円)を支払わなければ殺害すると予告していた。

 ホール氏は昨年9月、フィリピン南部のリゾート、サマル(Samal)島でヨットから他の3人と共に拉致された。アブサヤフは既にこのうちカナダ人1人を殺害している。(c)AFP/Michel COMTE