【6月12日 AFP】乱闘や暴行が相次いでいるサッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の開催国フランスで、今度は北アイルランドのファンが乱闘に巻き込まれた。7人が負傷し、うち1人は頭部の重傷だという。

 事件が起きたのは、仏南部ニース(Nice)のマセナ広場(Place Massena)。ファンに同行していた北アイルランドの警察官によれば、きっかけはカフェに滞在していた北アイルランドのサポーターに対し、地元の若者が瓶を投げつけたことだったという。

 警察官は「約30人の若者が北アイルランドのファンに瓶を投げつけ始めた。投げ返すファンもいて、パンチも飛び交った。その後、警察が来て状況を収めた」と話し、事態が収束したときには、数十人の機動隊が通りに集まっていたとしている。

 北アイルランドは12日にポーランドと対戦する予定で、北アイルランドからは1万人ほど、ポーランドからは数千人のファンが、試合観戦のためニースを訪れているとみられる。ニースのクリスチャン・エストロジ(Christian Estrosi)市長は、ツイッター(Twitter)で事件を「批判」している。

 欧州選手権をめぐっては同日、マルセイユ(Marseille)市街で試合前にイングランドとロシアのファン数百人が衝突し、イングランドのファン1人が重体となっている。(c)AFP